「でさ・・・
ここには、コレ、
はめてほしいんだけど。」
固まったままの
真月の右手の薬指に
随分前に用意していた
シルバーのリングをはめて。
「あと、こっちには
・・・これ・・
はめておいて?」
害虫避けの意味も込めて
結婚の意志表示を
自他共に促したくて
左手の薬指にも
プラチナのリングをはめた。
もう、日の目を見ることは、
無いかと思っていたリングが
真月の細くて長い指に
おさまる。
「半年待ってるから・・・
帰ってきたら、
・・結婚・・しよ?」
乾いた声で
何とか告げた。
相変わらず
噛みガチだけど・・・
俺の必死の思いは
伝わった様で
彼女は
満面の笑みで
応えてくれた。
「ありがとう。樹里
よろしくお願いします。」
そういって。
その言葉を聞いた瞬間
どこかでセーブしてた酔いが
全身にくまなく回り
ベッドに崩れる様に
倒れ込んだ。
「よく、できました♪
いい子だね。」
彼女が髪を撫でてくれる。
その指が心地よくて
瞼が知れずと下りてきて
しばしの眠りに
ついてしまった。



