キミの隣に

「そう可愛いでしょ。」

彼女は、コートを
ハンガーにかけながら笑む。

・・・全然、かわいくねぇよ。
・・・バカ。

「なんか、更に
露出してねぇ?」

「してないよ。ほら、
足首まで丈あんじゃん。
足出すなっていうからさっ♪
守ったぞ?」

ああ、いいましたよ。


目の毒ですからっ

「そのかわり、背中パックリ
全開はなかろうよっ?!」

・・・これじゃあ

透たちに、完璧
見られてんじゃん。


「・・・この服、却下。」

「なんで?」

真月の、怪訝そうな表情に
隠さず理由を述べる。

「今までの露出箇所を
足し引きしてみろ。
裸婦像描けるじゃん・・・」

「はっ?!

そんな器用な事できんの
樹里だけだってえ。」

かわいいねぇ、樹里は!
そういって、
彼女は、おかしそうに
笑い転げてる。


「でもっ!」

嫌なもんは、嫌なんだ。


言葉を飲み込んだ
俺のジャケットを
ハンガーにかけて
彼女は、ドレッサーにしまう。

「それでも、
肝心なところは、
モザイクだしょ?」