キミの隣に

相変わらず、動く気配のない
ヘッドライトの行列を、
チラッと確認した彼女が、
何度めかのキスを
しかけてきたから。


調子、のんなよ・・・


唇を離そうとした彼女の
後頭部を固定して、
唇の角度を変え、
舌を割り込ませる。

「んにゃ?!」

ありえない声をだして
真月は照れて暴れたけど
直ぐに大人しくなって
その動きに応えだした。

やばい・・・
とまんねぇ・・・

後続車に、
クラクションを
鳴らされるまで

唇を離す事なんて
出来なかった。

 
ぐったりした彼女を
一瞥する。

「俺もオトコだって
ちょっとは認識した?」

「・・・うん。」

不服そうに零れた息が
艶っぽくて・・・

クリスマスじゃ満室だろうが、
普通の日なら、さすがの俺も
ホテルに連れ込んでるぞ
・・・



・・・・・?



ん?



ホテル?


胸ポケットの
カードキーを確認し
こっそり含み笑いを浮かべる。


いつも


やられっぱなしじゃ、


・・・ねぇ?



お姫さまにも
理解していただかないと。