「真月、それはネタか?」

念のため確認する。


「なにが?」

「結婚て、そんな
簡単じゃないと
思いますが・・・」


「・・・じゃ、樹里は
今まで、何してたの?」

『何してた』・・・とは?!

それもまた
不服そうな様子で。


「え・・・っと。
真月を迎える準備とか・・・
色々・・・」


言い草は、もはや
シドロモドロに
なっている。

真月は、そんな俺を見て
目尻を下げて笑む。

「私、全部、大好きよ。
照れてどうしようもない樹里も
すかしてギター弾いてる樹里も

未来をみてる樹里は、いい♪

半年経ったら、戻ってくるから
それまで待ってて?」

彼女は、そういって
俺の唇に、再び
キスをおとした。