キミの隣に

 

背中に回された樹里の腕が、
珍しく強引に、体を
引き寄せる。


くはっ・・・


気管に残った息が
押し出された。


「苦しいよ。」


「真月。どこにもいくなよ。

頼むから
そばにいてよ・・・

頼むよ・・・


大好きなんだ・・・


ア・・イ、シテル・・・」 


片言の日本語みたいな音が
耳元に注がれた。


樹里、私も愛してるよ。


私も、ずっと・・・
見てたよ。



一緒だったんだね。



いっぱい不安になったよね?

ゴメンね。


問い詰める
タイミングもはずして
妙に間があいて
もう、樹里とは
ダメだろうと思ってたけど。


樹里、ありがとう。


待っててくれて
ありがと。


アイシテルって

噛みながらも
伝えてくれて
ありがと。


あなたの事だから
恥ずかしかったでしょう


緊張したでしょう?


だからこそ
大事にしたい。


その言葉を。