「すごーいおめでとうっ
お祝いしなきゃ、だねぇ♪」

うれしそうに言った後
彼女は、こちらを
じっとみつめる。

「・・・樹里は、
ライブできんの?
樹里のギター聞きたい人
いっぱいいると思うけど。」

「うん。その辺は
調整してあるから。

今の仕事も、あと一年は
週一日いく予定にしてるし。」

真月を・・・
見てた曜日だけは
なんか手放せなくて



なんて、嘘・・・


ホントは・・・

あのバカオンナのせいで
穴あいちまったんだよ



最後の最後まで
散々、人の生活
引っ掻き回しやがって。


「そっかあ。じゃあ、
もっと本気?の、鷹尾センセに
なるんだ。」

「もっと?本気?!

何だそりゃ?!」

真月のコメントに
吹き出した。

「真月って、天然?」
 
思わず聞いた俺に
彼女は凍り付く。

「それを、樹里に
言われたくないっ!!
私は言語中枢に難ありな
だけだもんっ」


・・・失礼なやつ