キミの隣に

 

まだ、すっきりしない頭を、
目覚めさせるために
シャワーを浴び
久しぶりのスーツを着る。


ネクタイ・・・

どう結んだっけ

鏡の前でいじくること数分
高校時代の指の動きを
思い出し、ホッとする。


ブレザータイプの制服で
ルーズにタイを結んでいたけど

結び目にシワができるのが嫌で
毎日解いていたお陰で
今も結べることに感謝する。

今なんて
冠婚葬祭か、面接くらいしか
スーツなんて着ないからな。


まだ
真月といたころに
選んでもらった
シャツとタイを、身につけて
ピアスもはずして
部屋をでた。


これから
面接に行く。


出身校のギター講師に
枠ができたらしく
誘われていた。


啓太や七海が
志望してんのも知ってるし、
叶うなら、真剣にやってる奴に
もっと本格的な事を
教えてやりたい。


技術的な事には
自信はあるが
文化サロン的なところでは
教えてやれない事もあって。


そんなモノも
伝授してやれるかも
しれない。


それ以上に


あの頃は、真月がいたから。