彼女は、微妙な表情で
視線を床に落としている。
狩野さんと里奈は
絶句している。
・・・・マジかよ?
打つ手を巡らせる間にも
コールは広がり、
好奇な視線が集中する。
ヤバイ・・・
どうしていいか、
わかんねぇ(泣)
この空気を、壊したときの
シラけ具合は、想像にたやすく
下手な切り抜け方はできない。
・・・てか
プロポーズって・・・
俺、真月にコクりも
してねぇし
いや、それ以前に
一応(←もはや、守る気なし。)
生徒との色恋禁止だし
でも・・・
頭ん中が白くなる。
俺が恥かく分には良いよ。
でも、真月に
嫌な思いさせられねぇし。
里奈を身代わりにしようと、
目配せする。
「私、ダンナいるし、
巻き込まないでよね。」
ものすごい、眼力と笑顔で
そう告げられた。
・・・ヤバイ・・・
かなり、ヤバイ!
俺が、全部
被ればいいんだよな。
だったら、
まかり間違っても、
冗談で済ませられるよな。
腹をくくった。
深く息を吸う。
「真月!!」
彼女の名前を呼ぶ。
騒音で彼女に声は届かない。



