キミの隣に

背もたれたパーテーションの
反対側から、真月達の
声が聞こえる。

「マツキ。ビール
一口頂戴」

「ダメだよ。あんた
ガキんちょでしょ。
先生達が怒られんだから、
ここは堪えてやんなさい。」

啓太のせがむ声を、
彼女はバッサリ正論で
切り捨てる。

「だあーっ!!盛あがんねぇよっ
マツキはガンガンのんでっから
いいけどさっ!」

啓太・・・

お前は・・・

グダグダしつこいぞ。

ガツンと言いに行くかと
思ったところに
堂野さんの声が響く。

「あ。啓太、何?
真月の横、独占って、
鷹尾君すねんじゃん?」

・・・気にしてんだから
イチイチ言葉に出すな。

ヤキモチを、改めて
認識する身になってくれ。

「堂野センセ、
俺も、酒飲みたい。

テンション下がるし
何か、やってよ?!
テンションあがるやつ!」


啓太・・・

その人をたきつけるな。


ろくな事、考えねぇんだから。

・・・俺は、しょっちゅう
餌食になってんだぞ


「テンション・・・ってもなあ
あっ一個ある。
耳貸してみ♪」

そういって、
堂野さんは啓太になにか
耳打ちした。