『えっ?どういうこと?』
『私光太くんのことが好きだったの。はっきり言うと舞と光太くんが話しているところを見てすごく腹が立ってたの。』


今麻理の性格の本心が出てきていた。
すごく怖かった。

『でもまあ最近話してないから腹立たないや!これからも話さないよね?』

その時胸がちくっとしたような感じだった。
この時の私はまだ自分の気持ちに気づいていなかった。


そしてずっと私は光太を避けていた。
何ヶ月も何ヶ月もずっと話していなかった。
そしていつの間にか11月になっていた。
文化祭がある…。
学年のクラスごとでやることを決めないといけない。
そして決めたのが劇だった。
劇の題名はロミオとジュリエットだった。
役は先生が決めた。
『役を言うぞ-!ロミオ役が山崎光太だ!ジュリエット役は』『ちょっと待ってください。』