克也は驚きながらも、バタバタと玄関へ走ってきた。 「よう、克也!夏休みだから帰ってるかと思ってな。」 「部長も帰ってきてたんッスかぁ!」 「もう引退したんだ、部長はよしてくれ。」 …さっき言ってた部長って、健ちゃんだったのか…。 「久しぶりにお前と釣りでもしたいと思ってな。どうだ?」 「健ちゃんと釣り、久しぶりッスね!了解ッス!!」 嬉しそうな克也。 一人っ子の克也はいつも我が儘で、よく私達大人を困らせていたけど…昔から健ちゃんの言うことはちゃんと聞いてきたんだよね。