「早苗と同じ目を
している。」

「ママと?」

「ああ。
会いたいという、
目をしている。」

「何処にいるかは
分からないよ。」

「笑美が先生を好きに
なったと聞いた時、
早苗と同じ道を
歩むんだと思った。

辛い事が多かった
2人は何度も離れた。

けどお互いを愛して
いたからこそ、
元に戻る事も出来た。

笑美も早苗と純みたいな
関係になれるよ。」

「翼君。」

「探そうか?」

私は首を横に振った。

「どこかでは会える。
それまで待つよ。」

「一生会えないかも
知れないぞ。」

「それでもいい。

私と先生は心は
一緒だもん。」

私はある決意をした。