暫くは、そのまま、掃除するフリをしている。




 しかし、やがて、その手が止まった。




「あれ!?

足音がしない・・・・・・」




 じっと、物音を探る。




 だが、やはり何も聞こえない。




「気のせい・・・・・・、だったのかな?」




 そう、ホッとした時だ。




 ――アイゼン・・・・・・。




 巫女は、ハッと、身を強張らせた。