それもそのはずだ。




 この場には、この巫女しかいないのだ。




 巫女は、一人でこの部屋を掃除していた。




 まだ朝だと言うのに、今日は蒸し暑い。




 さほど広い部屋ではないので、他に人が居たら、むしろ暑苦しく、かえって掃除がはかどらないだろう。




 とはいえ、一人だからといって、この巫女の掃除がはかどっているわけではないのだが・・・・・・。