ある程度まで咀嚼したところで、再び竹筒を取り、中の焼酎を口に含む。




 どうやら、即席の薬を作っているらしい。




 そして、少年にくちづけするように、自分の口を押し当てると、口の中で撹拌された薬を、少年の口に流し込んだ。




 少年が、眉間に皺を寄せる。




 少女は、少年が薬を嚥下していくのを、くちづけしたまま確認すると、ようやく満足して、唇を離した。