‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜

 吉虎丸は、そんな期待を抱いた。




 だがそれは、少々甘い期待だったようだ。




 脇腹に加え、鏘緋の爪で、腿を裂かれているため、一歩進むごとに激痛が全身を駆け巡った。




 しかし、次第にそれは、けだるさを伴った熱に変わっていった。




 しかも、脇腹とふとももの怪我以外は、全身が逆に、凍り付きそうな程寒かった。




 出血が、思ったよりも、ひどいせいだ。