‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜

 鏘緋は、動転していたせいか、勾玉を残したままだった。




 吉虎丸は、自分がどのくらい意識を失っていたのか、分からなかった。




 だが、どうやら、それはホンの一瞬だったようだ。




 城門のほうから、大勢の人間のやって来る声が、雨音に混じって近付いてきていた。




「クッ!

・・・・・・・・・・・・逃げないと」