‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜

 再び、吉虎丸の手の中の、勾玉が光り輝いた。




 先程とは違い、それは錯覚かと思えるぐらいの一瞬の閃光だ。




 目が眩む程ではなかった。




 だが、鏘緋の攻撃が、勾玉に触れるか触れないかというところで止まった。




 鏘緋の爪は、まるで水面(ミナモ)に触れた時のように、空間に波紋を広げた。




 吉虎丸の手の中にある勾玉を中心にして、円が、いくつも大きくなっていく。