‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜

 目が見えているのか、と疑いたくなるような鮮やかさで、鏘緋はその攻撃を、難無くかわした。




 そして、右手を振り下ろす。




 吉虎丸は、咄嗟に刀を引き戻し、それで爪を受け止めた。




 ガキィーーーン、という金属同士がぶつかったような、甲高い音が夜空に響いた。




 鏘緋の爪は、見た目だけでなく、その硬さも金属並であるようだ。