‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜

 鉄燎の体に、瞬く間に金色の焔が燃え広がる。




 しかし!




 鉄燎が、咆哮するように気合いを発した。




 すると藤内の焔は、その気合いによって消し飛んでしまった。




「おやおやぁ?」




 藤内が目を丸くする。




「なかなかやるではないか!

じゃが、雑魚ごときが儂に勝てると思うな!」




「ナラバ、今度ハ、俺ノ攻撃ヲ受ケテモラオウ!」




 鉄燎が、大きく息を吸い込んだ。




 小山のような体が、さらに一回り大きくなる。




 そして、溜め込んだ息を、一気に吐き出した。




 どす黒く澱んだ息が藤内を襲う。




 しかし、藤内は余裕だった。




 くっくっく、と馬鹿にするように笑う。




「何じゃ、これは?

少々、強く吹くそよ風と変わらんではないか」




 この程度の攻撃では、藤内は痛くも痒くもない。