‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜




 吉虎丸は、城壁から落ちそうになったため、意識が逸れてしまった。




 その時、吉虎丸が、そこに現れた者を視界に捉え、ハッとする。




 忍装束の女が、唐突に目の前に現れたかに見えた。




 光で目が眩み視界のはっきりしない吉虎丸に、鏘緋がすかさず攻撃を仕掛けてきていた。




 右手の五指から、赤く塗られた爪が、異様な程長く伸びている。