‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜

 膩玖の発した怪炎は、吉虎丸には、まるで通じなかったのである。




「くっ!

やはり・・・・・・」




 膩玖が、悔しそうに声を漏らす。




 その瞬間、膩玖の撃ち出した怪炎に包まれようとしていた吉虎丸は、思わず目をつむり、腕を眼前に掲げて、身を守ろうとした。




 その手の中には“神隠すの勾玉”があった。




“神隠すの勾玉”が、俄かに閃光を発した。