「膩玖よ・・・・・・」




「は!」




「引き続き、城主殿へ、しっかりとお仕えせよ」




 膩玖が深く頭を下げる。




 そして、その場から退室した。




 闇と瘴気に満ちた空間の中で、玄讖坊が満足げに頷く。




 漆黒の闇の中で、その瞳だけが、輝きを放っていた。




 冷たく邪悪な輝きを・・・・・・。