山の中の小さな小屋に、男が四人居た。




 小屋は、男が四人も居ると、少々、窮屈に感じる程の大きさだった。




 男三人は、囲炉裏の傍に陣取り、煙管(キセル)を吹かしている。




 そのため、小屋の中は、かなり濃密な煙がたゆたっていた。




 それを嫌うかのように、一人の男が、小屋に唯一設けられた小窓の近くで、壁にもたれて、外を眺めていた。




 とは言え、外は日が落ち、真っ暗だ。




 ましてや、山の中なので、明かりは全く無い。