金の払えない者に対しては、僅かな農作物とでも、薬と交換してやっていた。




 しかし、評判が高まるにつれ、一つ問題が出てきた。




 当然だが、薬は無限にあるというわけではなかった。




 あまりの評判に、とうとう在庫が底をついてしまったのだ。




「すんません。

もう薬がのうなってしまいました。

ご足労ですが、三日後にまた来ては、いただけませんか?

それまでに、薬を作っておきますんで」