「どうも嫌な予感がするな・・・・・・」




 なぜかは、断十郎自身にも分からない。




 昨今の情勢も相まって、なのかも知れない。




 何やら、心中にざわめくものがあった。




 これは、断十郎の“特殊な任務”に関わってくることかも知れない。




 そんな勘が働いた。




 気のせいであればいいが・・・・・・。




 空を見上げれば、青空の向こうに、分厚い黒雲が漂い始めていた・・・・・・。