「とっつぁん・・・・・・。

気をつけてくれよ。

最近、城下で妙な病が流行ってるらしい。

とっつぁんも、一度、先生に診てもらったほうがいいんじゃねえかい?」




「心配ねえよ!

そんなことより、今日来たのは、城代様の仕事の件か?」




 平吾は、断十郎の言葉を遮るように問い掛ける。




「ああ、まあ、そうなんだが・・・・・・」




 断十郎が、平吾を気遣わしげに見た。