「あの、この制服の高校って何処ですか?」



「あっちだよ」



「ありがとうございます」



人に聞けば、高校にたどり着ける…はず!






………



なんでぇ…



私は何故か、街の裏路地にいた



どうやったら、こんな所に来るのぉ!!!



「がーがー!!」



「キャ!」






「か…カラスか……」



携帯の時刻を見ると、8時すぎ…


完璧遅刻するよ……



とにかく、街中に出なきゃ!



やっと街に出たと思ったら、人がたくさん



「どうしょぅ…」



たくさんの人の中にいると、1人で孤立してる感じがした



「ふ…ぇっ…」



ここどこ……



涙が頬を伝う



「よっ!」



いきなり、パシっと肩に腕を乗せられた



「この制服、私立の蘭寒(ランカン)のじゃん」



男の人達…!!



恐いっ…



「なんで、泣いてんの~?俺らに話してみろよ」



「やぁっ……」



2人の男の人は、私を少しずつ人だかりの少ない方へ引きずっていた