「やっぱそうかなぁー。あぁ、ヤダなぁ」


「ヤダ?」


「うん、いい。ありがとね」


そう言うと、姉ちゃんはトボトボとオレの部屋を出て行く。


ヤダとかって、本当は嬉しいくせに。


一歩はやっぱ姉ちゃんの事気になってんだなぁ~。


さっさとくっつけよなぁ。


ま、一歩とは話しても、オレから姉ちゃんには絶対教えてやんね~ケドね。


さっきまで落ち込んでた気分も、今の姉ちゃんとのやり取りで少し明るくなる。


さて…


読書感想文…。


今日彼女に借りた本を、読んでみよーか。