学校に行きたくない理由はちゃんとある。

ただ、私は臆病で・・・その事を誰かに相談したかったけど、
誰かに打ち明けたとこで何も変わらないってわかってた。

話てもあの時には戻れないってー・・・



昨日の夜、私は土砂降りの雨の中傘をささずに家に帰った。
どの道を通り、どうやって家までたどり着いたのかは覚えてないけど・・・

気がついたら家の玄関に立っていた。

気に入ってた淡いピンク色のワンピースは、ぼろぼろで・・・レースもとれて
とても服だとは思えない物にかわっていた。

あの事を思い出すたびに、全身が振るえ
嘔吐がとまらない。

助けを呼んでも、誰も助けてくれない怖さ。
見ては目を逸らす。
暗い場所で繰り返される行為。

目からは大粒の涙が溢れてとまらなかった。

もう、いつもの自分には戻れないー・・・

自分が変わってしまったってわかったから。


そんな私を見ても、お母さんは怒鳴ってばかりだった。

「あんた、ワンピース汚して!買ったばかりじゃないの!」

お母さんは、私より服の心配をしていていた。

普通なら、まず私の事を心配するよね?

そう思うとすごく悲しくなって。
自分の部屋に逃げ込んだ。

お母さんはドアの向こうからなにかを言ってる。

私にはお母さんの声なんて耳に届かなかった。
頭の中から離れないあの光景。
体が全部覚えてて・・・振るえがとまらない体を必死に抑えるので精一杯だった。







そうして。気がついたら、朝を迎えていた。



9月24日の。



私にとって、9月23日は忘れられない一日になった。