愛梨は… 絶対に渡さない… 園長先生は黙り込んだ僕をずっと悲しげな目で見つめていた。 「園長 少し愛梨ちゃんと2人でお話させては頂けないでしょうか? 僕も愛梨ちゃんと打ち解けたいんで」 そう言って嘘くさい笑いを浮かべて愛梨の方を見た。 愛梨は俯いたままで表情が全くうかがえない。 僕は愛梨の手を強くギュッと握りしめた。 愛梨は涙の溜まった瞳でゆっくりと僕を見つめた ・