愛梨のこんなに 嬉しそうな顔を見るのは久しぶりだ。 愛梨に友達ができて僕も嬉しい。 だけどこの2人の笑顔は、何時間か後に崩れることとなる… それは僕達が施設に帰ったときのことだった。 食堂にかっぷくのいい強面のスーツを着た男性が椅子に座っていた。 職業で言えばヤクザの世界のような人だった。 愛梨はそんな人に少し怯えながらも、僕の手を握り、食堂を通り過ぎようとした ・