それから 支度が終わった愛梨と僕は食堂に降りた テーブルには江藤さんが作ったパンと目玉焼き、サラダなどが置いてあった。 僕達はそれに軽く手を付け、施設を出た 愛梨と並んで歩いているとふいに2人の手が軽くコツンと当たった。 僕は何も言わず愛梨の手をぎゅっと握った。 まだ寒い季節の日に温かい心が生まれた瞬間だった。 ・