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おはよっ!

まだ寝てるかな?

仕事がんばってね♪


香織
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…送信。

そのまま画面をジッと見つめてた。

…すぐには返せないよね。



アタシはケータイを机に置いて身支度を始めた。



居間へ行くと、すぐに朝ごはんが出てきた。

両親がいた頃は、おじいちゃんおばあちゃんとは別々に暮らしていて、家族三人で食べてた。

でも二人がいない今は、おじいちゃんおばあちゃんとご飯。

おばあちゃんはいつも聞いてくれる。

「かおちゃん、今日の夕飯は何がいい?」

そんな優しさが両親を失った寂しさを少しだけ忘れさせてくれる。

だから『ありがとう』って言ってから食べたいものを言うんだ。


…いつもありがとう。

今度何かプレゼントしようかな。



朝ごはんが終わって、お仏壇の両親に手を合わせた。


「いってきま~す。」

「いってらっしゃい。気をつけてね。」



雲ひとつない青空の下、ウキウキしながら学校へ向かった。