記す者

 戦いによってしか救えない命がある──同じ人間を死に至らしめる事の罪──彼らは、それをあえて背負う。

「“適材適所”って言葉があるでしょ」

 ノインは笑って応えたけど、それはとても重たい言葉なんだろう。

「私を必要としない時代が来る事を願っているよ」

 ささやくようにつぶやいたベリルは、その瞳に愁いを湛え遠くを見つめていた。

「……」

 目を閉じて、ケイトは静かにノートパソコンを閉じた。