「魔物の反応があるわ」

今まで姿を見せてなかったアイが、後藤のそばに飛んで来た。

「アイ…。剣をくれ」

後藤の言葉に頷くと、アイは剣を召喚した。

一振りして、後藤が男の横に来たら、おもむろに続きを話しだした。

「ジャスティン・ゲイ。彼が、象徴になれば…誰も文句は言わない」

「ホワイトナイツか…」

呟くように言ってから、後藤は顔をしかめた。

「都合がいいな」

確かに、伝説の3人組は人類の誇りだった。たが…ティアナがアルテミアを産んだ為に、その評判は地に落ちた。

「ああ〜都合がいい」

男は、銃を前に突きだした。

「だが、それが人間だ」

「クッ!」

顔をしかめた後藤が走り出すと、男は銃を構えながらその後ろに続く。

援護射撃をする為に。

男の名は、田崎純一。

日本警察に入社する前は、後藤と同じところで戦い方を学んだ中である。

彼らの師匠の名は、ブレイクショットの1人…ダラス。

警察と防衛軍という違う道を歩いた2人であるが、道は繋がっていた。

人の未来という一本道と。

人はただ…やられるだけではない。

人類がすべて同じ道を歩くならば…そのうねりは、そう簡単には止めることはできないだろう。

例え…神であっても。