「…あの…あまりジロジロ見ないでくれませんか?」

「えっ?…あっ、すみません…えり…」

「…えり?」

「いや…襟元ずれてますよ。」

ジョーはそう言いながら有紀の襟元を直した。

「…あら、ありがとうございます。…あの…ジョーさん…これから博司の家まで乗せて行って欲しいのですが、いいですか?」

「…そのつもりで待たせてもらってましたから。」

「言葉選びが上手な方ですね…」

「…行きますか?」

「はい。」

ジョーと有紀は有紀の企画書を取りに行く為に有紀の彼氏である博司の家へと向かった…