あたしは彼の部屋をノックした。
「監督」
彼は部屋の中で何か書き物をしているようだった。
椅子が音を立ててる。
彼は振り返ると、顔の表情を緩めた。
「この映画が終わったら、大学に行こうと思っています」
「もう映画には出ない、と?」
あたしは頷いた。
「ごめんなさい」
「分かった。撮影が終わったらもとの生活に戻ればいい」
「でも、映画のPRだって。きりがつくまではこのままで」
「君がいてもいなくても大して変わらない。それにマスコミの前に頻繁に出るようになったら普通には戻れなくなる」
「でも」
「君の相手役が君の分まで頑張ってくれるってさ」
「どうして杉田さんが?」
「監督」
彼は部屋の中で何か書き物をしているようだった。
椅子が音を立ててる。
彼は振り返ると、顔の表情を緩めた。
「この映画が終わったら、大学に行こうと思っています」
「もう映画には出ない、と?」
あたしは頷いた。
「ごめんなさい」
「分かった。撮影が終わったらもとの生活に戻ればいい」
「でも、映画のPRだって。きりがつくまではこのままで」
「君がいてもいなくても大して変わらない。それにマスコミの前に頻繁に出るようになったら普通には戻れなくなる」
「でも」
「君の相手役が君の分まで頑張ってくれるってさ」
「どうして杉田さんが?」



