さよなら、もう一人のわたし (修正前)

「体、悪いの?」

「夏、暑かったからね。それにいつも京香が家事をしてくれていたけど、自分でしないといけなくなったのもあるかもしれない」

「ごめんね。いろいろ」

「何を気にしているのよ。あなたが気にするべきことじゃ」

 そこで母親の言葉が止まる。

 彼女の視線は背後に注がれていた。

 あたしは自分の背後でなにが起こっているのか、即座に理解した。

「どうしてあなたが?」

「送ってきてもらったの」

 あたしは頭を抱え込む。

 話を上手く続けようと思っていたのに。

 それだけ母のことを心配してくれていたのだと思うけれど、母の心境を思うと微妙な気分だろう。

 母親の顔が引きつっていた。

 後で怒られるかもしれない