さよなら、もう一人のわたし (修正前)

 あれだけ綺麗で、魅力的だった彼女が、今では世間的にはマイナーな存在でしかない。

 そして、その彼女とあたしが似ていると木下さんは言う。

 なにがどう似ているのだろう。

 容姿とか雰囲気じゃない。

 多分他の何かが。

「あたしと水絵さんのなにが似ているんですか?」

 彼女の足はそのまま窓辺に向かう。そして、白いカーテンをゆっくりと開くと、窓の外を眺めていた。今、彼女はどんな表情で窓の外を眺めているのだろう。

 あたしには分からない。

「捨て身になれないところ。身内が中傷されるのを嫌うこと。そういう細やかなところが似ていると思った」

 彼女は穏やかな口調でそう告げた。

「でも、彼女はよく分からない人だった。そこがあなたとは決定的に違うのかもしれない」