さよなら、もう一人のわたし (修正前)

「このまま映画のみにこだわるか。もしかしたら彼ももう一度あなたを使って映画を撮ろうと思うかもしれない」

 でもそれだと成宮監督につきっきりのような気がして悪い。

「でもそれはそれで難しいわよね。彼に認めてもらわなくては次は出させてもらえない。

あなたの判断基準はこの映画が基準になる。それよりも下に見られると彼は使わないだろうから」

「でも、それくらいはっきりしていたほうがいいかも」

「あなたも物好きね」

 彼女はオーバーに肩をすくめる。

「この映画が終わったら大手に移るか。これは成宮監督も反対はしないと思うわ。話ならすぐにつく。

それをしなかったら、スポンサーを見つけるかマネージメント契約をしておいたほうがいいと思うわ」

 あたしが想像していなかった言葉を言われ、戸惑う。

 スポンサーとかマネージメントとか全く聞きなれない単語だったからだ。