さよなら、もう一人のわたし (修正前)

「そうですね」

 あたしはまだ迷っていた。あれほどなりたかったものなのに、夢のように物語が進んでいくからだろう。多分受け入れるので精一杯だったのだと思う。

「やりたいだけやればいいよ」

 彼はそう言うと、振り向いた。

 そのときの彼の表情はどこか寂しくて、あたしの心を締め付けた。