さよなら、もう一人のわたし (修正前)

 青かった空が赤く染まっていく。

 あたしは尚志さんに家の傍まで送ってもらうことになった。

「今日はありがとうございました」

 あたしは頭を下げる。

 生まれて始めてのデートは楽しい思い出になりそうだった。

「いや、こっちこそ楽しかったよ」

 彼は満面の笑みを浮かべている。

 あたしは勇気を出して彼に問いかけることにした。

「あの、また誘っていいですか?」

「え?」

 彼はあたしを見る。

「一緒にいろいろ出かけたいなって思って」

「でも千春を誘ったほうが楽しいだろう?」

「あたしは尚志さんと出かけたいです。ダメですか?」