さよなら、もう一人のわたし (修正前)

 外よりも暗い空間に水槽が各所に設置されている。室内を照らすライトがその水槽に映り、少し幻想的な雰囲気をかもし出す。

 水族館の中はとにかくカップルが多かった。手をつないでいるカップルを見ると仲むつまじくて羨ましい。

 そのとき、後方からやってきたカップルの肩があたしとぶつかる。

 あたしはその場でよろけそうになってしまう。

「大丈夫?」

 尚志さんがあたしの肩に手を回す。

 よろけそうになったあたしの体をしっかりと支えてくれた。

「大丈夫です」

 尚志さんにつかまれた左肩が熱い。

「ごめん」

 尚志さんがあたしの肩をつかんだままということに気づいたのだろう。

 あたしの肩から手を離す。