電話の後、学校を出た俺は、すぐに車で希の家へと向かった。



明日のことを考えると…
正直、怖い。



でも希に会えば、勇気がもらえるような気がした。






希の家の前に着くと、もう既に希が立っていた。



「…乗れよ。」



助手席のドアを開け、俺の方を見つめる希に声をかける。



「うん…」



希が乗ったのを確認し、俺は車を発車させた。



「どこ…行くの?」



信号で止まった時、希が小さな声で聞いてきた。



「え…いや、特には決めてないんけど。行きたい所あるか?」



「じゃあ…」