結局私は、それから教室に戻ることはなかった。



保健室で1時間休み、その後早退したから…



次の授業が、かーくんの日本史だったから余計に─






養護の先生に教室にある私の荷物を取って来てもらった私は、自転車で家に帰った。



後で悠哉と佳奈にメールしないとね…



心配かけただろうし。






家に着き、お母さんに体調が悪かったと嘘を付き、私は自分の部屋に行った。



制服姿のままベットに飛び込み、枕を抱きしめる。



「かー……くん。」



頭に浮かぶのは、かーくんのこと。



いけないことをしてるのは、私自身よく理解しているつもりだった。



でも…
いきなり突き離されても、どうしたらいいかわからないよ─






大好き、なのに…