俺…最低だ。



美久…
俺には絶対無理だよ─



やっぱり俺は、人を傷付けることしか出来ない。



さっきの悲しげな篠原の顔が、それを物語ってる。






どうして…
あんなことを言ったのか?



俺は昨日から、篠原に対して本性を出し過ぎだ。



何を期待してる…?
相手は在学中の生徒だ。



危険過ぎる…



今も散々危ないことをし続けてる俺が、生徒に対して何を感じている?



篠原が、俺に何をしてくれるというのか─



助けてくれる?
この暗闇の中から…



それで美久が言った通り、真っ当な道を進めるようになる?



あり得ない…



今更真っ当な道を進みたいなんて、都合がいいにも程がある。



散々人を傷付けた癖に…
それも自分の復讐の為に。



『あいつ』を忘れる為に…