「…………」



校長と学年主任に休職関係の話をしに行った一真先生と別れ、俺は担任をしている教室に行った。



冬休みだから…
当然誰もいない。



聞こえるのは、運動部の張り切った掛け声。



頑張ってるよなぁ…



そう思いながら、俺は『あいつ』に電話をかけた。



『はぁ〜い??』



「…おぉ、出たな間抜け。今電話、大丈夫か?」



電話の相手は真実。



『ん〜?うん。別にいいけど…どうした、陽翔?』



こいつ…寝てたな。



俺の【間抜け】という言葉に対する反論がないし。



「別に大した用でもないんだけどさ…お前に紹介したい人がいるんだ。」



『紹介!?えっ…誰?』



「勘違いすんなよ…俺の同僚で、お前と仲良くなれそうな人。俺の友達。」



真実のことだからな…
説明しとかないと。



俺は紹介したい人…一真先生について、大体の情報を真実に話した。