「でも、結果的には彼女を守れたし…こんな傷ぐらい、いいかなって。」



一真先生はそう言って、自分の脇腹に触れた。



真実の彼女…咲希【サキ】ちゃんに対する想いも強いけど、一真先生も彼女を強く想ってるんだな。



命をかけて誰かを守る。
俺はまだ…経験ない。



「…いいよね、やっぱり。そんな風に、守りたいって思える大切な人がいるのってさ。」



真実にもこんなことを言った気がするんだけど…



「陽翔先生…これは、」



「大丈夫!このことは、俺と一真先生の秘密ね。誰にも喋らないよ。…ただし、さっき言った友達には伝えるけど。」



俺がそう言うと、一真先生は笑顔を見せてくれた。



はぁ…
俺も彼女作りたいかも─