私にとっても、一真にとっても、これは絶対にプラスにはならないこと。



むしろ…マイナス。



だけど、一真に会うことをやめられない私がいるのも事実。



気になるの…



これは異性としてではなく、たまに悲しい目を見せる一真が心配になるってこと。



でも最近は、私に会う回数も減ってきて、悲しい目も見なくなった。



今日の話が…
最後ならいいのに─



一真は遊び人じゃなく、ちゃんとした男に戻るべき。



私は…
そうなることを願う。






「…よぉ。」



しばらくして、一真が私の家にやって来た。



その一真を見て、私は思わず笑ってしまった。



「なんだよ…美久?」



「一真…本当変わったね。今のアンタ、会ったばかりの頃と全然違う。」



目が…輝いてる。



きっとこの人は、何か大切なものを見つけたんだ─